さいごの色街 飛田 文庫
井上理津子 著【著書紹介】
2015年発行 新潮文庫 ¥710+税
「おにいちゃん、遊んでいってや」 客引きのおばちゃんの手招きで、男が一人、また一人と店に上がる。大阪に今なお存在する「色街」飛田。経営者、働く女たち、客、警察、ヤクザらの生の声に耳を傾け、「中」へと入り込んだ著者が見たものは、人間の性まるだしの街で懸命に井来る人々の姿だった。十二年にわたる取材により、一筋縄ではいかないこの街を活写したルポタージュの傑作。
著者メッセージ
単行本は2011年刊行。以後の飛田はどうなったか。
昨年、取材に入り、様変わりに驚きました。
女の子たちのデフレが起きていて、心の整理がつかないでいます。
そのようなことや、単行本に登場した人たちの「その後」も加筆しました。
解説は、直木賞作家の桜木紫乃さんです。
主なレビュー
- 2015/02/04 HONZ 文庫解説
- 2015/02/16 ラジオ大阪「アンカーの目」(産経新聞編集委員・石野伸子さんが紹介)
- 2015/02/21 「特選小説」4月号 著者インタビュー(聞き手/豊島ミホさん)
- 2015/03/08 東京新聞、神戸新聞、書評
- 2015/03/21 産經新聞大阪版「石野伸子の浪花ぐらし」に紹介
- 2015/03/23 ラジオ大阪「中西ふみ子のきょうも元気に」に紹介
- 2015/03/30 日刊ゲンダイ「週刊読書日記」で、鈴木涼美さんが紹介
- 2015/12 『おすすめ文庫王国2016』(本の雑誌社)。桜木紫乃さんが「文庫オールタイムベスト10」に、東えりかさんが「ノンフィクションベスト10」に紹介
- 2016/01 「 週刊現代」1/30号、鎌田敏夫さんが「わが人生最高の10冊」4位にノミネート
- 2017/02/20 「週刊現代」3/4号、中島丈博さんが「リレー読書日記」に
- 2018/04/04 「俺の旅」5月号、著者インタビュー