遊廓の産院から 産婆50年、昭和を生き抜いて

井上理津子 著【著書紹介
2013年発行 河出文庫 ¥893+税

50年で、8000人もの赤ちゃんを取り上げた助産婦・前田たまゑ。彼女の産婆人生は、神戸の福原遊廓から始まった。堕胎が許されなかった戦前の遊廓、戦時下のお産、戦後すぐのベビーブーム、いつしか主流となった病院出産の時代……世話焼きおばさんの語り部から聞こえてくる助産の歴史は、昭和を背負った女性たちの肉声を伝え継ぐ。『さいごの色街 飛田』を記した著者の原点。

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著者メッセージ

兵庫県尼崎市の助産婦(助産師)だった、前田たまえさんの"産婆人生"を描いた、『産婆さん、50年やりました 前田たまゑ物語』(筑摩書房、1996年刊)の改題・増補・文庫化。
タイトルが「え?」かもしれませんが、
前田さんの産婆人生は、神戸の福原遊廓から始まっていたのです。
先般、ソープ街と化して久しい福原遊廓跡を歩いたとき、店頭の黒服さんに、
「ここって、むかし、遊廓があったところですよね」と声をかけると、
「ユウカクってなんですか」と問い返されたことを、ふと思い出します。
前田さんは、戦前から1990年まで、
8000人もの赤ちゃん(のうちの1人が、うちの息子)をとりあげました。
解説「ありのままに生まれる」は、ノンフィクション作家の河合香織さんです。

主なレビュー

  • 2013/03/24 朝日新聞 書評
  • 2013/03/26 サンデー毎日4/7号 SUNDAY LIBRARYに書評
  • 2013/05/07 日刊ゲンダイに書評「産婆人生50余年の一代記」
  • 2013/06  「助産雑誌」7月号に書評